Ryoのトイレットブログ

お酒の席で盛り上がるトイレ話を書いていきます

TOTOという魔物

こんにちは。Ryoです。

 

皆さんの家のおトイレのメーカーって何ですか?僕の実家は2基ともPanasonicです。こだわりとかではなく、親戚が電気屋さんをやっているので、取り扱っているラインナップのものから見繕ってもらいました。

 

使い心地と言えば、うーん、なんかちがうなと感じます。なぜかというとTOTOのウォシュレットを経験すると圧倒的に思うことです。

 

これは実感することなのですが、百貨店やホテルなど、大規模のサービス業の建物のトイレってなんだかTOTOのとこが多い。ちなみに、飲食店や小規模の会社などはINAX LIXILが多い。

 

これはTOTOの日本でのシェアを考えればわかることかもしれません。日本におけるトイレのシェアの60%はTOTOです。単純な論理ですが、シェアが大きいものほど、信用も大きくなります。ユーザーにとって信用が大きいものをサービス業(特にハイクラス)が導入するのも自然の流れというところです。

 

ということを思って調べていたら、投資家の間ではこのような現象をバフェット銘柄というそうです。

 

バフェットは、Wrigley’sという米国トップシェアのチューインガム会社の買収について、その競争優位性を説明しています。「人にとって口というのはこだわりのある場所だ。よく知らない食べ物を口に入れたくはない。慣れ親しんだWrigley’sガムが100円で売っていて、隣に聞いたこともないプライベートブランドのガムが90円で売っていたとしても、ほとんどの人はWrigley’sを選ぶだろう。」

トイレについて言い換えてみます。「人にとって排泄というのはこだわりのある行動だ。よく知らないトイレにお尻を載せたくはない。慣れ親しんだTOTOのトイレが6万円で売っていて、聞いたこともない海外メーカーのトイレが4万円で売っていたとしても、ほとんどの人はTOTOを選ぶだろう。」

長期業績レポート(TOTO) | Nagatomo Investments

 

いかがでしょう。だてに僕も毎日トイレに座っていません。実地で培ったこの感覚を研ぎ澄ませばいつか投資家に・・・はい、黙ってトイレに座ってます。

 

タイトルで魔物と表現したのは、何も市場として存在が大きいからではありません。純粋にその使い心地が素晴らしいと感じ、ほかのメーカーだと、うーんそこじゃないって思ってしまうのです。その原因はお湯の出る角度にこだわりがあるからだそうです。

 

TOTOがあの「おしり」機能を開発する際、社員300人分の肛門の位置を測定しました。もちろん反対にあったそうですが、妥協案を見出し結果、便座のフロント部分から27~28㎝、角度42度という黄金律を導き出しました。(女性のフロント部分は53度)これが、TOTOと他社を差別化している所であり、おしりを動かさずとも、ちゃんとお湯がマッチングしてくれる最大要因なのです。

 

ということで、今回はいかにTOTOが我々のおしり事情に情熱を傾けているか、そしてその情熱が市場まで巻き込んでいることがお分かりになったでしょうか?もし、疑問に思うのであれば、是非お近くのTOTOのトイレを試しましょう。

 

最後に。今回は散々TOTOについて語ってしまいましたが、僕は日本のトイレ全てを愛しています。そのうえで、今までのトイレ体験と市場価値とをユーザ目線で述べることに腐心しました。なので、実際にはLIXIL INAXPanasonicも大好きです。お世話になっています。今後ともよろしくお願い致します。

 

 

世界一のトイレ ウォシュレット開発物語 (朝日新書)

世界一のトイレ ウォシュレット開発物語 (朝日新書)

 

 

 

トイレの話をしよう 〜世界65億人が抱える大問題

トイレの話をしよう 〜世界65億人が抱える大問題